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がん予防に良い食べ物 にんにく(ガーリック)

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にんにく

最もガン予防の有効性が高いと期待される食べ物はニンニク〈ガーリック〉です。にんにくは胃がんや腸などの消化器系のガン予防に有効性が高いです。
※この記事はガンになる前に、その予防としてみることを想定しています。

 

にんにくの癌への有効性について

簡単に言うと、ニンニクを良く食べている人は、胃と結腸直腸癌のリスクが低い事が分かっています。

ニンニクの摂取量の増加と、 胃 、 結腸 、 食道 、 膵臓 、 乳房などの特定の癌のリスクの低下との関連性がありそうです。

にんにくの食べ方やその量について

生にんにく、すりおろしにんにく、炒めるにんにくのイメージ

現在のところ明確には分かっていない、というのが正確な情報となります。世界保健機関 (WHO)のガイドラインだと、生のニンニクだと(約1かけ)2〜5g、乾燥したニンニク粉末0.4〜1.2g、またはアリシン(ニンニク由来の化合物。強い抗菌・抗カビ作用を持つ)の2〜5mgに等しい他の配合物を含む。

がん予防のために意識して食べるということなら、毎日ニンニク1欠片、ぐらいが目安になりそうです。

※注意:にんにくアレルギーの方は、摂取しないでください。一般の方でも、にんにくの食べ過ぎに気を付けましょう。当たり前ですが、どんな食品でも取り過ぎると必ず副作用があります。にんにく そのものは、紀元前から人間が食べている記録があり人類の食経験としては長いものです。

本がん関連記事のデータ・根拠や調査方法等(エビデンス)

  • 【ヨーロッパ】欧州による癌と栄養に関する将来のコホート調査(EPIC)
    この研究では、タマネギとニンニクの摂取量の増加が腸がんリスクの低下と関連していましたよ、という内容。ちなみに「コホート調査」というのは、本当にちゃんと関係しているかどうかの正確性を高めるために行う調査の手法のことです。
    【フランス】
    より多くの量のニンニク、およびタマネギを食べている人ほど乳癌リスクを低下させた。 (総カロリー摂取量・危険因子を考慮した上での統計)
  • 【アメリカ】
    ∟アイオワ州女性研究
    この研究では ニンニク消費と結腸癌リスクとの間に強い関連があるということが示されました。具体的には、食事 、体脂肪、その他のリスク要因と高齢女性のがん発生率とどう関連しているか。たくさんニンニクを食べた女性は、ほとんどニンニクを食べていない女性を比べたら大腸がんリスク(部位として結腸のガンリスク)が50%低かった。
    ∟ サンフランシスコ湾地域で実施された研究では、より多くの量のニンニクを食べる人をそうでない人を比べたら、膵臓がんのリスクが54 %低かった。
  • 【中国】人口調査
    ニンニクとタマネギをたくさん食べる人ほど、食習慣や胃がんのリスク低下が示された。 ニンニクに代表される※アリウムの野菜(1日10g以上、1日2.2g未満 )の摂取量が前立腺癌のリスクを約50%下がった。
    ※注釈 アリウムの野菜というのは、要は葱の仲間の野菜のことです。日本人になじみが深いものとして、にんにくや玉ねぎ、にら、らっきょうなど。

※参考記事)
アメリカ国立がん研究所(National Cancer Institute)ホームページの「にんにくのがん予防」に関する記事(英文)

その他のがん予防の有効性が示唆される食べ物

ニンニク ニンジン ズッキーニ じゃがいも

別記事にまとめる予定ですが、ここでも簡単に列挙します。

【デザイナーフーズ計画】

にんにく、キャベツ、甘草(リコリス)、大豆、ショウガ、ニンジン、セロリ など

 

執筆者・協力著者紹介

執筆者:山咲 隼


1980年代生まれ。医学医食研究家。大卒。食べ物に関する研究サイト腎臓に良い食べ物食べ物の黄金律 など執筆・管理経験あり。健康寿命増進を目指し、自ら調理した食事・健康維持のための運動を継続的に実施。また、受動喫煙における影響を調べるため自らの身体を元に研究している。

 

執筆協力:徳川瑠璃


1970年代生まれ。元CRO(医薬品開発業務受託機関)勤務。主に肺がん、胃がん、乳がんの臨床情報等取り扱い・薬・試験に関する翻訳経験あり。

 

 

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